コロナワクチンの副反応について

ようやく当クリニックにも医療従事者用のワクチンが届き、スタッフ全員が2回目の接種を終えることが出来ました。これまで、風邪症状の患者さんには相応の予防策をとっておりましたが、やはりワクチン接種が出来ていると安心感があります。

今回は自分がワクチンを打ってみた経験から副反応に関するお話しです。

 

 まず、インフルエンザのワクチンと違うのは、皮下注射ではなく筋肉注射と言うことです。皮下注射は極細の針を使い皮膚の下、数ミリの所に注射するのに対し、筋肉注射は長く太い針を皮膚に対してほぼ垂直に刺して(テレビでは打つ前にバックスイングする人もいる)数センチの所に注射します。

見た目は痛そうでビビっていましたが、実はそれほど痛くありませんでした! インフルエンザよりも痛くないくらいです。出血もほとんどありません。

 

表はファイザー社が公開している副反応の割合です。

ほとんどの人に副反応が出ると考えて良いと思います。

1回目よりも2回目の接種の方が副反応出やすいようです。

それを見越して、休みの前日に2回目の接種をする人もいます。

また若い人ほど副反応が出やすいようです、免疫系が活発な証拠でしょうか。

 

 

 

僕の場合、1回目は接種部位の軽い痛みがある程度で、それ以外の症状はありませんでした。

2回目の接種では、痛みが前回より強く、接種部位を下にして眠れないくらいでした。次の日には倦怠感、頭痛も出たためアセトアミノフェンを数回内服しました。症状は23日で消失します。アセトアミノフェンは薬局でも一般用に市販されていますが、高齢者や一般の接種が始まったら当院でも実費で渡せるように準備します。

 

頻度的にはわずかですが、アナフィラキシーという重篤な副作用もあります。蕁麻疹が出たり、呼吸困難がおこり、救急処置を必要とする状況で、救急搬送や入院が必要となります。そのほとんどが接種直後に出現するとされており、ワクチン接種後15分は接種を受けた場所で待機し、アナフィラキシーが起こらないかどうか経過をフォローすることが必要です。万が一アナフィラキシーが起こった場合でも、それに対応できる薬剤や機材を準備しており、救急搬送にも対応できるよう体制を整えておりますので安心して接種してください。